国産ギター

長崎祐一

長崎祐一氏は1962年生まれ。1985年、日本ギター音楽学校製作科(現:国際新堀芸術学院)を卒業。
2000年、全日本ギターコンクール製作部門の特別金賞を受賞。翌年に全日本ギターコンクール製作部門最優秀賞を受賞。2008年、日本弦楽器製作者協会入会。
このモデルは、実際に工房に足を運び材料の選定を行いワンランク上の材料を使っての40号となっています。ブリッチにダブルホールを採用し、オールセラック塗装で手間を惜しまず丁寧に仕上げられています。オーダーも可能でオーナー様の様々な要求(材料・デザイン・指板に緩い丸みをつける等)にも的確に対応でき、弾きやすさも追及できます。鳴りもしなやかで、軽く弾いてもよく響きます。弾き込むことでどんどん音が変わっていく楽しみを感じさせる楽器です。

アリア

鳴りがよく弾きやすい、アリアのクラッシックギターシリーズには入門者から中 級者までお薦めできます。上質なペグ。ウッドバインディングの採用など細かな点にもこだわった造りが特徴。特にA70シリーズは構造を見直し、重量バランスを最適化。より良い鳴りと、明るく繊細な音色を実現しました。従来のA50Sが廃版となり新しくA70Sと品番が変わりました。

世界の名器

ヘルマン・ハウザーI世  (Hermann Hauser I )

「ギターの王様」まさにこの名にふさわしい素晴らしい音色と魅力に満ちたギターです。ヘルマン・ハウザーはいまや三世の時代に入っていますが、その美しい澄み切った響きは伝統を保ちまさに国際正統派ドイツギターであり、その音色は硬派で頑固な感じのする音にも聞こえますが、長年付き合えば弾く人と楽器の波長が合い何ともいえない独特な味をふくんだやわらかく、透明な音色に変化していきます。まさに弾く人と一緒に成長してゆく楽器なのです。ハウザーと名がつくだけで、それは全世界に知られる国際派の正真正銘の銘器と言えるでしょう。。

ホセ・ルイス・ロマニロス

1932スペイン、マドリッド生まれ。
職業は家具師で熱心なアマチュアギタリストであった。
1956年にイギリスに渡り、1959年に初めてのギターを作った。
その後3年間スペインで過ごした後、1967年、再びイギリスへ戻り制作を続け ,1970年、ジュリアン・ブリームと運命的な出会いをする。
そして彼のサポートのもとブリームの家の近くに工房を設立し、以後20年以上彼と共にギターの改良に全力を傾けた。彼は又、アントニオ・デ トーレスの研究家としても知られており、1987年に出された著書、「ギター制作家ーアントニオ・デトーレスーその生涯と作品」、は世界中で賞賛を得ている。
2冊の本、「ロマニロスギターの進化」、及び「スパニッシュギターの歴史的概観」、を出版。又、彼の息子リアンも近年彼自身のラベルで制作しており、共同制作者としても重要な役割を果たしてる。

ロベール・ブーシェ  (Robert Bouchet

1898年フランスのパリ生まれ。
本業の画家としても名声と地位を確立していた彼は1932年ごろから趣味でギター演奏を始めると共に、近くあったフリアン・ゴメス・ラミレスの工房に足しげく通うことになり、徐々に製作にも興味を示す様になりました。 その後1946年には師の影響下、トーレスモデルの製作を開始。
その後少しずつ独自の作風を確立し生涯154本の名作を生み出したことは良く知られています。 トーレスモデルからの変遷期にあたる1959年ごろには、プレスティとラゴヤの所有する楽器を製作し、一躍世界にその名を知られる存在になった時期と言えますが、この作品もブーシェ独自の気品ある滋味深い奥行きの有る音色で、まさに銘器と呼ぶに相応しい風格を持つ逸品と言えます。

ホセ・ラミレス(Jose Ramirez )

スペインの「ホセ・ラミレス」は、世界で最も著名なクラシックギター製作の名門です。ホセ・ラミレス1世(1857~1923)が編み上げた高度な製作技術は、その後2世へと受け継がれ、そしてギターの内部構造に革新的な改良を施した3世の時代になり、「ラミレス」の名声は世界的に確立されました。巨匠アンドレス・セゴビアをはじめとする、世界のトップ演奏家に広く愛用されるラミレスのクラシック・ギター。その技と伝統は4世へと受け継がれ、新たな伝説を生み続けています。世界中から厳選された極上の素材と、熟練のクラフトマンシップが至上のハーモニーを生み出すギターという名の芸術品、それがラミレスです。