FM丹波 ギターの散歩道12月放送分
12月プログラム 12月1日(金)~29日(金)
トークと演奏:足立ゆかり・高村浩二
今年は暑さが長く続き、秋を感じる間もなく師走を迎えこれから気ぜわしくなってきますね。
今月は「師走、この季節に聞いてみたい曲」をお送りしています。
・ (月)クリスマスイブ 山下達郎作詞作曲 (二重奏)
山下達郎さん作詞作曲の「クリスマスイブ」、1983年に発売されて以来この時期、どこからともなくよく耳にします。一時、JRのコマーシャルで遠距離恋愛のカップルが新幹線でクリスマスに再会を果たす、と言うストーリーで、「クリスマス・エクスプレス」として、テレビで放映されると「クリスマスは恋人同士で過ごす」と話題になりました。今は携帯電話や動画配信等の発達で離れていても距離間は感じませんがまだ携帯電話も普及されていない時代では、逢えた時の嬉しさやぬくもりを五感で感じ達成感がありました。
・(火)戦場のメリークリスマス (二重奏)
「戦場のメリークリスマス」、1983年、日本、イギリス、オーストラリア、ニュージランドの合作映画。監督は大島渚監督。ストーリーは第2次世界大戦時のジャワ島。日本軍捕虜収容所での極限状況に置かれた、人々の心の動揺や矛盾を日本の軍人と、西洋人捕虜との両面から深く描かれたヒューマンドラマ。
原作は南アフリカの作家、ローレンス・ヴァン・デル・ポストの短編集に基づき 作者自身のインドネシア、ジャワ島での、日本軍捕虜収容所体験を描いたもの。
音楽は坂本龍一さんが担当され、自ら作曲された「戦場のメリークリスマス」はこの映画を見ていない人でも映像に浮かんでくるような素晴らしい旋律です
・(水) 主よ、人の望みの喜びを バッハ作曲 (二重奏)
「主よ、人の望みの喜びよ」、音楽の父と言われたドイツのヨハン・セバスティアン・バッハの作曲。バロック音楽の重要な作曲家の一人でもあり、管弦楽、協奏曲、オルガン曲、教会カンタータ等多くの作品を残しています。「主よ、人の望みの喜びを」は1723年に作曲された、教会カンタータ第147番の讃美歌。
「心と口と行いと生活で」と言う10曲ある曲のラストを飾る感動的な1曲です。
現在はピアノや管弦楽にも編曲され、結婚式やお祝いの席で演奏される事も多く、バッハの楽曲の中でも特に親しまれています。
・(木)クリスマスの唄・聖母の御子 高村浩二先生
1曲目、アウグスティンバリオス作曲「クリスマスの唄」です。南米パラグアイ生まれのアウグスティンバリオス、ギタリストでもあり59歳の若さで亡くなるまで、自ら詩的で哀愁をおびた楽曲を作曲し演奏していました。中でも、2019年に公開された映画「マチネの終わりに」で主演の福山雅治さんが演奏されていた「大聖堂」や「最後のトレモロ」等が有名です。
2曲目、スペイン東北部カタロニア地方の民謡集21曲の中から「聖母の御子」です。この民謡集21曲にはそれぞれ曲ごとに民話があり、古くから伝わる歌詞がついています。中でも「聖母の御子」はカタロニア地方で最もよく知られたクリスマスソング、かあさまの坊やに何をあげよう。おいしいものを。干しブドウにイチジク、クルミにオリーブ、と言うような歌詞で、クリスマスの歌と言うよりも、身内のような親しさでマリアさまとその坊やに呼び掛けているこの感じがスペイン的だと思います。
・(金)カバティーナ (二重奏)
1978年公開のアメリカ映画『ディア・ハンター』、ベトナム戦争の過酷さを描いたこの作品は、(The Deer Hunter)監督マイケル・チミノ、主演ロバート・デ・ニーロ。ストーリーは1960年代末、アメリカ、ペンシルバニア州の鉄工所で働くマイケル、ニック、スティーブン達は休日になると鹿狩りを楽しんでいました。やがてマイケル達は徴兵されベトナムへいく事になります。ベトナムでのアメリカ軍は苦戦を強いられるも、偶然にも彼ら3人は戦場で再会しますが、捕虜となり、ロシアンルーレットと言う残酷なゲームを強要されてしまいます。やがてマイケルとスティーブンは脱出しますがその後ニックだけは行方不明に。ベトナム戦争で心身に深い傷を負った男たちの苦悩と友情そして戦争の悲惨さが描かれた作品です。
テーマ曲「カバティーナ」スタンリー・マイヤーズの作曲、命をけずるようなラストシーンは胸をしめつけられ目を負いたくなるシーンで映像は止まりこの「カバティーナ」が静かに流れ、映像を忘れて心の琴線に触れます。
どうぞお楽しみ下さい。
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