FM丹波 ギターの散歩道6月放送分
トークと演奏:足立ゆかり・高村浩二 6月プログラム 6月1日(木)~30日(金)
日本には美しい四季がありますが取り分け、春の終わりから夏を迎える迄雨の多い日が続き何となく気分が重い感じがします。今月は「雨」に因んだ曲で少しでも楽しんでもらえたらと思っています。田植えの済んだ田園風景は雨でも晴れても趣があり、厚い雲の切れ間からの澄み切った青空が広がり地元福知山城の下に流れる由良川、明智藪には沢山のシラサギが飛来し、河原ではセキレイのチチチの鳴き声が聞こえ、ホトトギス、夏のうぐいすがさえずり、田んぼにはかえるの合唱とにぎやかな自然の風景です。
・(月)始まりはいつも雨 (高村浩二)
1991年3月に発売されたアスカリョウさんの楽曲。発売されてからもう30年以上経っていますが聞くたびに心に響いてきます。
・(火)バルカローレ (高村浩二)
1950年ギターの神様、スペインのアンドレス・セゴビアに献呈されたカバティーナ組曲。今日演奏します舟歌バルカローレは、メンデルスゾーンの無言歌集やショパンの舟歌のピアノ曲でも知られるようにベネチアのゴンドラ漕ぎ歌としてゴンドラの揺れや櫂の動きを模したリズム、ホ短調という調性でギターそのものが持つ甘く切ない、ベネチアの春の穏やかな夕暮れ時の雰囲気を表現し情緒を醸し出しています。
・(水)紫陽花 (二重奏)
「紫陽花」、作曲された莉燦馮(LICANFENG)(リ、サファン)さん。忙しい毎日を忘れさせてくれる風景、もう1度訪れて、眺めてみたい風景、と心に深く刻み込まれるほどの風景と巡りあう事はこの上ない幸せを感じます。
・(木)雨だれ (足立ゆかり)
私もギターを始めた頃からかわいい曲なので大好きな1曲です。作曲者のリンゼイが生きていた歴史的時代背景を考えるとアメリカ大陸を幌馬車で行商をしている時に雲行きが怪しくなりポツンポツンと雨が降りかけ、そして幌をたたきつけるような激しい雨になりそして雨が上がっていく。。。。。。
・(金)舟歌(二重奏)
初心者の方が挑戦できる小品。ひょっとしたら発表会で弾いた方もおられると思います。もう随分昔の事ですが私もギターを初めて3年目位この「舟歌」を発表会で弾いた記憶があります。それまではカルリやカルカッシの練習曲しか知らなくて、先生が弾いておられるのを聞いてこんなにメロディが素敵な曲があるんだと思い、次の年の発表会には一緒に習っていた母と二重奏をしました。間違わずに弾けて嬉しかった事と何より母と二重奏をしたと言うことが私の二重奏のはじまりです。
どうぞお楽しみ下さい。